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ニュースリリース

東日本大震災から一年

平成23年3月11日に発生した東日本大震災からまもなく一年が経ちます。この震災によって亡くなられた方々に対して改めて哀悼の意を表しますとともに、未だ続く被災された皆さんのご苦労を推察し、重ねてお見舞い申し上げます。

振り返れば、弊社の本社スタッフも震災当日は都市機能が停止した新宿で心細い夜を過ごしました。
しかしながら、その経験によって私たちが事業の柱としている「通信」「住まい」「教育」の重要性を再認識させられました。

「通信」はいうまでもなく現代社会のライフラインです。
震災直後、都心では各社の携帯電話回線がパンクし、電話・メールはほぼ使えない状態になりました。
先の見えない状況下で通信が遮断されれば、パニックが起きてもおかしくはありません。
しかし、多くの人が普及し始めたスマートフォンの電子メールやtwitterという通信手段で情報を収集・整理し、秩序ある行動をとったため、大きな混乱は起こりませんでした。
通信の多様化がもたらした秩序だったといっても過言ではありません。

また、普段は何気なく生活をしている「住まい」ですが、震災のときは交通網が停止している中、多くの人が歩いてでも帰ろうとしました。
鉄道総合技術研究所の調査によると、震災時に鉄道などの復旧を待たず歩いて帰った人が34%に上ったとのことです。
生命の危機さえ感じる中、家という自分の安心できるテリトリーに帰りたいという帰巣本能が働いたのでしょうか。
いずれにしろ住まいが潜在的に人々の心の拠りどころとなっていることがわかるエピソードです。

その中でも最も大きな気付きは“生きる力”の重要性です。
生きる力といっても、ゆとり教育でうたわれるような空虚な言葉ではなく、危機を主体的・能動的に乗り切る判断力・認識力・行動力のことです。
例えば、携帯電話回線がパンクする中、冷静に通信手段を見つけ、情報によって人々を安心させる優れたバランサーがいました。
皆が歩いて帰ろうとしているとき、自転車の有効性を発見し、愛する家族のもとへ速やかに帰った逞しい父親がいました。
多くのビルには災害用の備蓄があることを分かっていて、仲間を引き連れ、いち早く安全確保を行った頼れるリーダーがいました。
これらの人々が共通して備え持っていたのが“生きる力”です。

本来の教育の役割は“生きる力”を育てることです。
しかし、既存の教育機関では知識を一方向的に導入される受動的な教育しか行われません。
このような教育で、危機を生き抜くことができる人間を本当に育てられるのでしょうか?
私たちは「コーチング」こそが“生きる力”を養成する方法だと改めて確認しました。

最後になりましたが、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
そして、私たちはこの危機を通して重要性を再認識した「通信」「住まい」「教育」という分野で社会に貢献できるよう精進してまいります。

平成24年3月9日
株式会社AXT社員一同